Culture Vulture

ライター・近藤正高のブログ

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「エキゾチック・ジャパン」をもう一度

ところで現在、JR西日本が「DISCOVER WEST」というキャンペーンを行なっているが、よく考えてみるとこれは先にあげた「ディスカバー・ジャパン」と「ひかりは西へ」、それに「いい日旅立ち」と、国鉄が70年代に展開した三つのキャンペーンの焼き直しなのだ…

うたう大亜細亜主義

上の話との関連で一つ。歌謡曲において、長いあいだ「西」は異郷として描かれてきたのではないか? と、最近そんなことを考えたことがある。それは特に70年代前半のヒット曲に顕著だ。先述の「京都から博多まで」を筆頭に、チェリッシュの「なのにあなたは京…

つばめは西へ

http://www.jrkyushu.co.jp/shinkansen/histry/index.html 上記URLでは、かつての国鉄の花形列車が、時代の流れとともに西へ西へと流転していったという事実が紹介されている。戦前・戦後と東海道本線の超特急として人気を集め、当時国鉄(実際には国労か)…

「太陽族」を命名したのも大宅壮一なのか

きのう久々に入った近所の古本屋で講談社刊の『大宅壮一エッセンス』2・3・4・6巻と、岡井耀毅『評伝 林忠彦 ―時代の風景』(朝日新聞社)を買う。前者は各100円で売ってて、思わずまとめて買ってしまった(あとでネットで見たら、このシリーズが結構な…

わてさくらんぼで聞こえまへん

夕方に入った近所の蕎麦屋で、スポニチに出てた大塚愛の記事を何気なく読んでいたら、プロフィールに「カラオケでは笠置シヅ子の『買物ブギ』が十八番」と書かれていて思わず吹き出してしまった。 現在ヒットしている大塚愛の二枚のシングルタイトルは「さく…

ふつきう

昨年7月に調子の悪くなった自宅のデスクトップパソコンを再セットアップして、ようやく復旧させる。ここ半年ほどはもう一台所持しているノートパソコンで代用してきたのだけれども、OSがWIN98ではさすがに不便なことも多く、ようやく重い腰をあげた次第(し…

はしご本

久々に神保町・池袋へ赴き、書店をはしご。新刊本に関してはネット書店で買うことも多くなったが、やはり神保町でしか見つからない本というのも(新刊本でも)ある。きょう神保町に来たのも、探している本がネット書店に在庫がないとわかったものの、そうい…

ニュースステーションもやけに時間を割いてたしなあ……

昨晩遅くに第一報が流れた長嶋監督入院のニュース。きょうはワイドショーだけでなくニュース番組までもが各方面からの声をとりあげるなどして、この話題一色に染まった。なんだか天皇が倒れた時みたいだ。というか、多くの日本人にとって長嶋茂雄はもう一人…

他人の空似、ソニンの鱈煮♪

ピアニストの上原彩子は、上戸彩と名前が似ているばかりか、口元――特に歯のむき出し具合がこれまた上戸とそっくりだなあ。 と、そんなことをふとNHK教育の『トップランナー』を見ていて思う。

飲んで夢みてまた飲んで うたい続ける四十坂*1

とはいえ、物書き――中でも小説家でも大学の先生でもない、どこにも所属しないフリーのライターが生き残るというのは想像以上に難しいことなのではないか。それも40代というのはライターにとってやはり一つの大きな坂なのだということを、最近ひしひしと感じ…

“新人類生産者”としての中森明夫

http://d.hatena.ne.jp/solar/20040302 高校時代に『SPA!』の連載「中森文化新聞」でライターとしてデビューし、当時創刊したばかりだった『Quick Japan』編集部(といってもまだ編集長の赤田さんしかいなかったわけだけど)を紹介してもらうなど中森明夫氏…

鬼畜と妖怪

http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/040229.html リンク先にある大森望氏の日記(2月20日付)によれば、先の芥川・直木賞授賞式後に開かれた京極夏彦氏を囲んでの宴会に鬼畜ライターの村崎百郎氏が出席していたらしい。実は京極氏と村崎氏は高校の同窓生…