再録

2008年物故者たちをめぐるストーリー

今回、今年一年に亡くなった人たちを振り返る、というテーマをいただいた。とはいえ、ただ名前を時系列に列挙するだけでは味気ない。そこで、ここは物故者たちになにかしらの関連性を見出しながら、語ってみようと思う。あくまでも僕の勝手な人選なので漏れ…

現代史のなかの2009年物故者たち

おそらく多くの人が思っていることでしょうが、今年は例年になく各界を代表する人物たちの訃報があいつぎました。 今回、昨年に続きこの一年間の物故者を回顧するにあたって、文化人類学者の川喜田二郎(7/8。以下、日付は故人の命日を示します)の考案した…

時代を仕掛けた2010年物故者たち

一年間のごぶさたでした。 ……と、TBSテレビの往年の歌番組『ロッテ歌のアルバム』での司会者・玉置宏(2/11。以下、日付は故人の命日を示す)の決まり文句「一週間のごぶさたでした」をもじってみたところで、一昨年・昨年に続き、今年もこの一年間に亡くな…

情報化の時代を生きた2011年物故者たち

すいません、2011年が終わる前にもうひとつだけ、この1年に亡くなった著名人を振り返ってみたいんですがね――なんて言うと、テレビドラマ『刑事コロンボ』のピーター・フォーク(6/23。以下、日付は故人の命日を示す)のセリフみたいですが――、こうすること…

「国のかたち」を問うた2012年物故者たち

北方領土、竹島、尖閣諸島と、日本と近隣諸国のあいだで領土問題があらためて再燃するなど、日本の戦後史上、2012年ほど「国のかたち」が問い直された年はないかもしれない。このうち尖閣諸島をめぐっては中国国内で反日デモが激化した。その混乱のさなか、…

「物故者記事2008〜2012年」転載のお知らせ

ウェブサイト「cakes」での拙連載「一故人」の今年最後の更新にて、この1年間に亡くなった著名人を振り返ってみた。 ボーダーを超えた2013年の物故者たち|一故人|近藤正高|cakes(ケイクス) 同様の記事はこれまでにも、2008年から毎年、ソフトバンク ク…

東京はなぜ敗れたのか――総評・2016年オリンピック招致+ひとつの提案(2009年12月)

「失政隠し」のイメージが最後までぬぐえず 2009年10月2日、コペンハーゲン(デンマーク)でのIOC総会にて行なわれた2016年夏季オリンピック最終選考において、東京はシカゴ(米国)に続いて落選、リオデジャネイロ(ブラジル)がマドリード(スペイン)との…

大衆音楽の見方を変える3冊

『週刊アスキー』の書評ページ「私のハマった3冊」をここ数年、不定期で担当させてもらっていて、何号分かは同誌のオフィシャルブログにも転載されていたのですが、この9月以降更新がないようです。ちょうど私の担当分ではいちばん新しい回(2011年9月20・…