思わず、「喧嘩ジョイトイ」というしょーもないダジャレが…

どうやら売り切れ店続出でさっそく増刷がかかったみたいですね。あ、いや、りさタンやひとミン*1の御本ではなくて、ぼくも寄稿している『Quick Japan』の最新号のことですが。
そこへ来て持ち上がった『QJ』の菊地成孔インリンのデート企画をめぐる両者のバトルというか、トラブルというか、もめごとといった事態(その経緯はhttp://coimbra.on.arena.ne.jp/prse/ii/index.htmlでさっそくまとめられている)。ぼくとしてはどうしても菊地さんの立場で考えてしまう。一切の弁解を許されずひたすらに謝罪を求められる。これは物書きとしては一番キツイ。菊地氏としてはきっと十全に謝罪しているつもりなんだろうけど、それが向こうには単なる言い訳にしか受け取られない。一種のディスコミュニケーション状態。
菊地氏は、デート中のインリンの発言から「アメリカは嫌いだが、プレイメイトは素晴らしいと思っている」という彼女の矛盾を興味深く感じたの主旨の文章をデートの感想として書いている。この手の矛盾はいわば「アメリカは嫌いだが、ディズニーランドやマクドナルドは好き」というのと同じレベルの矛盾であり、そんなものはアメリカナイズされた生活を好むと好まざるにしろどこかで受け入れざるをえない現代を生きる多くの人々が持っているものだろう。だが、こうした菊地氏の物言いをインリンは「侮辱」と受け取り、自分はけっして矛盾していないと主張する。別に菊地氏は矛盾を否定しているのではないのに。なぜそこまでインリンがムキになるのか、ぼくにはよくわかんない。矛盾してたっていいじゃん。きっと彼女のあこがれるプレイメイトたちだってみんな、何かしらその手の矛盾を抱えてると思うんだけど。
菊地氏からは『QJ』なりどこか場所を設けて改めて論争しようとの提案もなされたが、いまの状況を見るかぎりこれ以上は発展しないような気がする。おそらくこのまま行けば、インリンが今後『QJ』に出てくることもないだろう。だったら大変無責任ながら、外野ではなくあくまでも観客席の側から言わせていただく。これ以上謝るな、菊地! と*2
それから、『QJ』の編集者氏は早くぼくに最新号を送ってください。そちらにはいま一冊もないのかもしれませんが、ぼくのほうから献本しなきゃいけない方もいるので。明日にでもまた編集部に電話します。

*1:栗原さんの提唱してた呼称をさっそく使ってみる。

*2:もうこのままインリン側の人たちからは徹底的に悪者になってしまったほうが、逆に菊地さんにとってはおいしいのではないかと。いや、そんなこと菊地さんは望んでいないだろうけど。……とまた無責任なことを言ってすみません。先に謝っておきます。