この番組も『あるある大事典』みたいに、紹介した本が翌日になると書店から一斉に消えるなんてことがあるのだろうか?

『お厚いのがお好き』(フジテレビ系)本日放映の回でとりあげられたのはドゥルーズガタリの『アンチ・オイディプス』。携帯電話を例にとって、パラノ、スキゾ、ノマドといったキーワードが解説されていた。
番組では同書の影響として、80年代初頭の日本におけるニューアカ・ブームについても触れられていたが、ぼくとしてはこの番組の構成作家である小山薫堂なんかがあの現象にどういう影響を受けたのかが気になる。たとえば彼の出世作である『カノッサの屈辱』などには、そのおおげさな物言いなど多分にニューアカと共通したものを感じるのだが*1
そんなことよりも何より、この番組の解説部分に出演している女の子(石井正則とからむ役を演じる蒲生麻由ではなく)が一体誰なのかずっと気になっていたのだけれども、きょう流れたエンディングロールでようやく判明。藤井聖子ちゃんっていうのかあ。

*1:そもそも『カノッサの屈辱』などに代表されるフジテレビの深夜番組の嚆矢は、86年の『録画チャンネル4・5』というプログラムであり、その第一回が浅田彰の手がけた「ビデオ進化論」という企画だった。ニューアカとフジの深夜番組はこんなところでつながっていたのである。