希林教

コンビニで『週刊文春』の今週号(2月12日号)を立ち読みしてると、目次に「樹木希林 目の手術をしない理由と信仰の「関係」」という見出しを発見。テレビの報じないタブーというトピックの一記事で、どうせ本人は取材には応えていないよなーと思いつつ記事を読んでみたところ、意外にもちゃんと本人のコメントが載っている。それによれば、自分は手術を拒否している、というわけではなく、本当はできるものならしたいのだけれど、免疫力が下がっており、たとえ網膜剥離になった目を治してもまた剥がれるとわかっているのでしないのだという。しかし、肝心の「信仰との関係」についてのコメントがいかにもこの人らしい。

手術しないのと、(引用者注:自分の信仰する宗教の)教義とは関係ないのよ。拝んで病気が治るわけないし、そんなに効き目のある宗教なんてあるかなあ? 釈迦だって癌で亡くなっているんだから。私なんて散々酒と煙草で痛めつけたんだから、いくら拝んでもダメよ。

教えにすがるのは嫌い。私は出来の悪い人間だから、ダメな所を知って寿命を納得して生きたいだけ。それに、ひとつ(宗教に)入っておくと、勧誘されたときに断りやすいし(笑)。『もう入ってます』って

何だかこの達観ぶりは信者というよりも教祖っぽい。だいたい彼女の信仰する教団も「希心会」*1という名前からして、まるで樹木希林のためにつくられたみたいではないか。

*1:文春の記事によれば霊友会から独立した宗教団体だという。