来週の『てるてる家族』(妄想)

昭和43年(1968年)4月、大学2年生となった秋子(上野樹里)。時あたかも全国で学生運動が激化しはじめていたころであり、秋子の通う大阪の大学でも学費値上げ反対を掲げて全学共闘会議全共闘)が結成された。当初は学生運動を冷静に眺めていた秋子だが、やがて先輩の男子学生からオルグされたことを機に闘争に参加*1。ついには同志たちとともに講堂に立てこもることになる*2。そんな娘の闘争への傾倒に戸惑う照子(浅野ゆう子)は、てるてるパンを持って大学を訪れるも、秋子から強く拒まれてしまう。しかし、やがて大学構内に機動隊が導入され、講堂の封鎖は解除、秋子はほかの学生たちとともに逮捕される。こうして警察に拘留された秋子のもとへ、思いがけず面会に訪れた人物がいた。彼女が少女時代に即席麺の開発を手伝った安西千吉(中村梅雀)である。十数年ぶりに再会した安西に対し、初めのうちこそ食品会社の経営者として糾弾していた秋子も*3、やがて彼が目下開発中だというカップラーメンの話に強い関心を抱く――*4

……と、ふと樹里タンのヘルメット姿が見たくなって、以上のようなストーリーを妄想してしまいました。ほかにも冬子(石原さとみ)が売れっ子作詞家と結婚して、時には娼婦のようなふるまいを夫*5から要求されるとか、そういうのも考えたんですが……。
すみません、仕事に戻ります。

*1:即席麺づくりに没頭する男や画家くずれなど昔っから変な男に惹かれやすい性質の秋子なら、活動家の男から社会の矛盾や闘争の意義について熱く語られればきっとイチコロであろう。間違いない。

*2:余談ながら秋子からブルジョアぶりを批判され、左翼思想に目覚めた浪利(杉浦太陽)は秋子以上に活動に傾倒し、ついには共産主義者同盟関西派=のちの赤軍派に参加。69年には大菩薩峠での武闘訓練中に逮捕される。なお彼にスポットが当たる回のタイトルはもちろん、「真っ赤な太陽」(あ、よく考えたらこのドラマに回ごとのタイトルなんてないのか)。

*3:そこで安西のかつての「パンをつくるような小麦は日本人に合わない」という発言を蒸し返して反米論をとうとうと語ったり、毛沢東の話を持ち出したりして実は台湾籍である安西を困惑させる――というのはどうだろうか。

*4:後年、秋子が開発に携わったカップラーメンがあさま山荘事件の際に機動隊員らに配給されたと知り、彼女は複雑な気持ちになるのだった――。(以上、すべて妄想)

*5:名前はなかにし礼ならぬ“上北るい”とかそういういんちきくさいのがよろしいんじゃないかと。