Culture Vulture

ライター・近藤正高のブログ

モグタンキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!*4

『スーパーテレビ・情報最前線』日本テレビ)で放映された「浜崎あゆみ…光と影 25歳の絶望と決断」をついつい見てしまう。一言でいってしまえば自分の虚像と実像のあいだでカリスマ歌手が悩み続けたこの5年間――といった趣向のドキュメンタリーで、視点としてはさほど目新しいものではない。しかし、福岡ドームでのライブ直前のリハで舞台から転落し病院に担ぎ込まれ、一時は開催は絶望かと思われたものの、痛み止めを打ちけがを押してステージに立つまでの一部始終を追ったシーンなどは、あまりにもベタではあるがベタすぎるがゆえにうっかり感動さえしてしまった。東京ドームでの不死鳥ライブにおける美空ひばりを彷彿させられたほどだ。しかし尾崎豊は聴かれなくなった(らしい)のに、こういうのはまだ若い世代にウケる(んでしょ、やっぱり?)という状況がぼくにはよくわからない。単に加工の仕方や売り方の違いというだけなのか。はてはて。
浜崎あゆみについては最近、菊地成孔氏も書いていたっけ。ここまで来るとホメ殺しのような……。いや、菊地さんなりの真摯な批評だとは思うんですけど。