中吊りの金原ひとみの写真もいままでと感じが違うよーな…

この小説は
現代のバロックだ。
歪んでいるが、
とても美しい。
 ――村上龍

山手線の車内にかかっていた『アッシュベイビー』の中吊り広告を見たら、そんなキャッチコピーが書かれていて、ふと黒川紀章若尾文子に言ったという「君はバロックだ!」というプロポーズの言葉を思い出してしまった。
だけどバロックって褒め言葉としてわりとよく使われてるな。伊藤ガビンがおたくの皆さんの部屋を紹介した『魔窟ちゃん訪問』という本(都築響一の『TOKYO STYLE』もいいけど、こっちのほうがぼくには面白かったな)の帯でも、たしか中沢新一が「これは日本のバロックだ」みたいことを書いてたし*1。いいな、散らかった部屋でもバロック。そんなことをいったらうちの部屋なんかバロックバロック、聖ピエトロ寺院並みのバロックだよ。

*1:それ以前に中沢センセには『森のバロック』という南方熊楠(元祖おたく?)について書かれた大著があるわけですが。