現代版『ドン・キホーテ』?

昨日午後、花村萬月宅が銃撃されたらしい。報道から察するに、どうも犯人は電波系といった感じだけれども、小説を読んで自分のことが書かれてあると思い込んじゃう人というのはこの世にゴマンといると思う。そもそも近代小説の起源とされる『ドン・キホーテからして、騎士道小説を読みすぎて自分もその主人公だと思い込んでしまった妄想系の男の話なのだから。今回のケースが特殊なのは、その手の人が銃を持ってしまったという点ぐらいだろう。しかし小説に自分のことが書かれていると思われることは、ある意味小説家としてこれほど光栄なことはないのではないか?