ヤノベケンジと『おじゃる丸』の星野（宇宙人）は似ている。というか、星野のモデルはひょっとしたらヤノベケンジなのではないか？
ふとそんなことを思ったのは、『おじゃる丸』を放映するNHK教育の『トップランナー』にヤノベケンジが出ていたからだ。考えてみたらこの番組、久々にちゃんと見たかも。子供のころに見た大阪万博の取り壊し現場が原風景だと語るヤノベに対し、司会の本上まなみが「実は私は子供の頃に万博記念公園の近くに住んでたんですけど、公園で遊んでると『アメリカ館』とか書かれたプレートを見つけたりしましたよ。何だか墓地みたいですよね」というような発言をしていて、ああいいこと言うなー、話のふくらませ方がうまいなー、と感心する。番組では今年３月に行なわれた、ヤノベに影響を受けた若いアーティストたちによる万博公園でのパフォーマンスのVTRも紹介されていたのだが、夜の帳の中、太陽の塔に昨年取り壊されたエキスポタワーの映像が映し出されたりする様子には、ぐっと来るものがあった。たしかこの日は、エキスポタワーなどを設計した建築家の菊竹清訓によるレクチャーも行なわれたんだよなー（参照）。多少無理してでも行けばよかったといまさらながら後悔。
