スタンドプレイ

神宮球場へヤクルト・中日戦を観に行く。この時期の屋根のない球場での野球観戦は本当に気持ちがいい。去年のいまごろは神宮ではなく、幕張の千葉マリンスタジアムでの同カードを観に行ったのだけれども、湾岸にあるため潮風がいい感じで入ってきて実に心地よかった(ただし夏は熱気がこもって結構悲惨らしい)。また夜9時をすぎるといきなり外野指定席が開放されたり、さっきまでビール売ってたはずのお姉ちゃんが、いきなり学校の制服らしき格好でスタンドを歩いていたりと(ってことは女子K生か、おい! いくら市営でもそれはいいのか?)、そういうゆるさはかつてのロッテの本拠地・川崎球場から引き継いでいるような気がした。
それはそうときょうの神宮での試合中の話。三塁側の外野自由席で観戦していたら二回の裏ぐらいに、どっかで見たようなおばちゃんが一人、取り巻きに囲まれながらやって来た。よくよく見ると……うわ、落合信子じゃん! 監督夫人直々に応援かよ。
突然の監督夫人の登場に外野席の中日ファンの視線は一時、試合そっちのけで夫人に集中。夫人も夫人で、ファンとの記念撮影に快く応じていた。こうやって気さくさをアピールとは、なかなか抜け目ない演出である。文字通りのスタンドプレイだな。
ただし肝心の試合は負けてしまった。それでもさすがに「信子、おまえが来るから負けてまったがや!」などと言っている人はいなかったが。まあ怖いもんなー。