きょうの買い物

御厨貴『20世紀の日本10 東京 首都は国家を超えるか』(読売新聞社)、『Inter Communication』No.49(NTT出版)、『ユリイカ』6月号「特集・鉄道と日本人 線路はつづくよ」(青土社

最近、鉄道史関連の本を漁っていたら本来は詩が専門のはずの『ユリイカ』までがこんな特集を組んでいたので、さっそく購入。この号では関川夏央と政治史学者の原武史が対談しているが、昭和天皇の関連本を買い集めていた(そのことについては以前id:d-sakamata:20040428でちらっと書いた)のとちょうど同じころ、鉄道史関連の本――特に新幹線の開発史や満鉄関連の本も並行して集めていて、その時期『「民都」大阪対「帝都」東京 思想としての関西私鉄』という原武史の著作を初めて手にとり、非常に面白く読んだ覚えがある。何せ同書は、昭和天皇即位式における鉄道についての話から書き出されているのだから。鉄道史研究といえば、それまで原田勝正宮脇俊三の独壇場という感じだったが、ようやく原武史が出てきたことで一世代まわったような気がしたものだ。ちなみに原武史は1962年生まれなので、年代としては椹木野衣上野俊哉小熊英二などと同い年なのだが*1、原氏は写真を見るかぎりではいつも一回り以上年上に見える。専門が鉄道という渋い分野ゆえであろうか。

*1:ほかにも、宮崎哲弥松尾スズキ宅八郎平田オリザなどなど、物書きがやたら多い。こういうのって結構かぶるみたいだけど、何かあるんだろうか。