600秒デジタルショートアワード

夜、人喰い映像作家の酒徳ごうわくさん(id:atamaizer)からのお誘いで、有楽町のニッポン放送新社屋の地下にある「IMAGE STUDIO」でここ半月、連日開催されている「600秒デジタルショートアワード」を観に行く。このイベントの主旨は、毎夜日替わりで上映される10分間の自主映画4作の中から、観客が一作を選んで投票し、そのうち多くの票を獲得した作品は、今月14〜17日に新宿ミラノ座で開かれる「東京国際ファンタスティック映画祭2004」での上映権が得られるというもの(詳細はこちらを参照)。で、きょう酒徳さんからお誘いがあったのは、このイベントでぼくの友人でもある活弁士の坂本頼光さんのアニメ作品『桃太郎』が上映されるからだった*1。『桃太郎』は今夜最後の上映だったが、そのほかにも、失恋して帰郷した女の子が幼なじみのちょっと頭の足りない男と地元のでっかい観音像(ひょっとしてこのイベントのプレゼンターであるいとうせいこうのツボを狙ったのか!?)や宗教建築(PL教団の大平和祈念塔と思われる)を観に行く『女は風林火山』(前田延彦監督)など、どれも力作だった。それでも一番笑いを取っていたのは『桃太郎』で、普段自主映画を見慣れていないはずの観客からもすごくウケがよかったようだ(個人的にはキャラの一人・大滝秀治の坂本さん自身によるアテレコでの物真似が、以前聞いた時よりさらに上達していたのに感心してしまった。そのことをイベント終了後に坂本さんに告げると、「もう大滝秀治の物真似にはさすがに飽きちゃいましたけどねー」と笑っていたが)。
イベントの最後には、今夜上映された作品の監督のうち三人が壇上に登場したのだが、そのうち『&more』という作品を上映した平林みおり監督(20歳だという)が、おしゃれな上にスラッとした長身でモデルのようなルックスなのには驚いた。こういう人が自主映画をつくる時代になったのだなー、としみじみ思う(いや、ぼくなんぞがしみじみ思うほどのことでもなかろうが)。
さて、今夜上映された中でミラノ座でかかるのは一体どれなのだろうか?

*1:それ以外にも、先月30日のロフトプラスワンでの酒徳さん主催のイベント「首祭」で『ZAMDA』を売っていただいた、その売り上げの受け渡しというのもあったのだが。