11年目に突入

ひっそりと出版生活10周年の日を迎える。そう、初めて自分がお金をもらって書いた文章が公刊されている雑誌(『SPA!』の94年11月16日号です)に掲載されたのが、ちょうど10年前のきょうなのだ(とはいえ、原稿には編集担当の中森明夫*1にかなり手を加えられたのだが。それはそれで貴重な体験だった)。思えばあの当時、うちの実家にも近所のコンビニにもファックスがなくて、原稿は速達で郵送したんだよなあ。ネットですべての原稿をやりとりしてる現在からすると、もはや隔世の感がある。
ま、この10年は、それなりに色々あったけど、10年間出版社以外の仕事をせずに来られたのは、幸運なことなのだろう。何より、10周年を迎えたこの日に原稿書きに追われていてよかった。これで仕事もなく暇を持て余していたら、本気で転職を考えていたかもしれない。
奇しくもきょうは、以前お世話になった編集者の方から何年かぶりかぐらいに電話をもらうということもあった。ようやく仕事運がめぐってきたのか。来年は何とか年収アップを目指したい。

*1:そういえば、中森さんとは先月21日に渋谷Bunkamuraで行われた田口賢司浅田彰両氏のドゥマゴ文学賞受賞記念対談の会場で、5年ぶりぐらいにお会いしたのだった。