夕方、書評が書き上がり、ちょうど担当編集者氏に原稿をメールで送ろうとしていたところへ、宅配便で荷物が届く。何かと思ったら、一ヵ月ほど前にふるほん文庫やさんに注文した文庫本３冊だった。届いたのは『巨魁《岸信介研究》』『忍魁・佐藤栄作研究』（以上、徳間文庫）、『上着を脱いだ天皇』（角川文庫）と、すべて岩川隆の著作。たしか、ふるほん文庫やさんが紀伊国屋書店と提携して、絶版文庫の販売を始めるとのニュース（参照）を知った時に、これら３冊をちょうど探していて、待ちきれずに直接ネットで注文したのだった。
このうち、『巨魁』と『忍魁』は、カバーにそれぞれ岸信介と佐藤栄作の顔をシルエットにしたイラストが描かれていて、なかなかポップだ。作風からして和田誠が描いたのかと思いきや、辰巳四郎だった。こういう感じのイラストも描いていたんだなー、とその作風の幅の広さに驚かされる。
