シングル盤の死?

ぼくが担当した出版編を含む今月の『ウラBUBKA』の年末企画「プレイバック!! オタク・エンタメ業界2004」で、特に興味深かったのは九龍ジョー氏による音楽編だ。それを読んで、今年は実に15年ぶりにシングルCDからミリオンセラーが出なかったということを知った*1。まあそもそもシングル盤というのは、自由に選曲することができるCDの登場によって消えるものだとばかり思われていたはずだが、CMやテレビ番組とのタイアップなどにより続々とミリオンセラーが出て見事に延命を果たしたわけである。で、ここへ来てシングルCDが売れなくなってきたのは、ようするにソフトの多様化などによってそうした延命措置もそろそろ効かなくなってきたということの現われではないだろうか? 音楽業界についてはまったくのド素人ながら、ぼくには何となくそんな気がする。

*1:実はこの号が出る直前、12月21日付でオレンジレンジの「花」のミリオン達成が発表され、この15年ぶりの「記録」は覆されたようだ。とはいえ、90年代のように一年に何枚ものミリオンシングルが出る時代はとっくにすぎたことはたしかだろう。