「生涯不良」のあのドンがバックについた新中年男性誌

気がつかないうちに角川春樹事務所から男性向けの新雑誌『ランティエ。』(創刊は昨年末。http://www.monthly-rentier.com/)が出ていた。といってもまだ手にとってもいないんだけど。系統としては、『BRIO』などに代表されるようなこのごろ流行りの中年男性のためのライフスタイル雑誌といえる。
実は去年、この雑誌が本格的に始動する直前に同誌編集長のOさんと会う機会があった。Oさんは数年前まで飛鳥新社の編集部に在籍しており、そのころに何度かお世話になった編集者だ。で、昨年6月ぐらいに久々にお会いした時には、「ひょっとしたら何か頼むことがあるかもしれないけど、よろしく」なんてことを言われて、実際にその後一回調べ物を頼まれたものの、それがちょうど夏コミに向けてミニコミ誌の作業の追い込みに入っていたころで結局泣く泣くお断りしてしまったのだった。それから秋ぐらいにまた編集部にお邪魔したら、すでに媒体資料としてパンフもできあがり、コンセプトもかなり固まりつつあったようで、「すぐに頼むことはないけど、また何かあったらよろしく」「でも近藤君の年代とは読者層が全然違うからねえ……」と今度は具体的な仕事の話は出ないままに終わった。まあ、同誌のサイトを見る限り、たしかに自分とはかなり畑違いの雑誌という印象を抱くので、やはり自分がかかわる余地はあまりなかったのかなあとも思う。
それにしても創刊記念キャンペーンとして抽選で24名の読者に当たるという、版元の角川春樹会長からのプレゼントがすごい(上記URL右隅の「KADOKAWA HARUKI PRESENTS」の部分をクリック)。何と、「三人の蔵」という角川会長お気に入りの本格焼酎が、会長自らしたためた「生涯不良」というメッセージとサイン付きで贈られるというのだ。これはぼくみたいな若造にはとても気軽に応募などできない威圧感が漂っている。
ところで、この雑誌でいささか気になるのは、『ランティエ。』となぜ誌名の最後に「。」がつくのかということだ。ひょっとして、角川会長のご神託によって一画増やしたとか、そういうことなのだろうか?