「気分としての1990年代」後の時代に突入。でも、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…

どうにか『ウラBUBKA』(『ウラブ』と略すのがおれ流)のエヴァ特集のための記事を脱稿。何だか書いているうちに、この10年での時代の変化について、自分自身のことともからめてあれこれと考え込んでしまった*1。実際の年代と気分的な年代とは5年ぐらいのズレがある(たとえば気分的な1970年代は1975年から84年まで、同様に80年代は85年から94年までという具合に)という山崎浩一の説にしたがえば、気分的な1990年代は95年に始まり、昨年ようやく終わったといえるわけだが、原稿送信後にT編集長より電話で聞いた話から察するかぎり、どうも今回の『ウラブ』の特集は『エヴァ』を通じてそんな気分としての90年代をとらえるものになりそうだ。
まあ似たような企画は今年以降、『ウラブ』に限らずあちこちで繰り広げられるであろう予感がするが、変にノスタルジックに90年代が回顧されるようなこと(それこそ「90年代は良かったよなあ」的に語られるというようなこと)があれば、水をぶっかけてやるというのが自分の果たすべき役割なんだろうな……なーんて、そんなことを思っていたりもする。

*1:気がついたころには、きのう成人式を迎えた新成人は10年前には10歳だったんだというしごく当たり前の事実にやけにとらわれてしまい、彼らが成人するまでに自分は一体どれほどの経験を積んできたんだろう……などと非常に憂鬱な気分になっていた。ちょっとヤバいな。