アーキグラムの実験建築 1961-1974@水戸芸術館

http://www.arttowermito.or.jp/archigram/archij.html
3月27日(日)まで。アーキグラムは60年代に活躍したイギリスの6人の建築家によるグループで、「建築界のビートルズ」と称されることもある*1。数年前に彼らの作品をまとめた本の邦訳が出たけど(『アーキグラム鹿島出版会ISBN:4306043924)、日本での本格的な展覧会となると今回が初めてだろう。日本では水戸芸術館だけの開催のようだし、これはぜひ観に行きたい。
アーキグラムとほぼ同時期の日本では、黒川紀章菊竹清訓などといったメタボリズムの一派が活躍していたわけだけど、アーキグラムとくらべて彼らに何が欠けていたかといえば、やっぱりポップセンスだよなあ。もちろん、アーキグラムが手がけたのはあくまでも実現を前提としない建築の構想だったわけだから、同じ土俵に上げるのはやや無理があるかもしれないが。

*1:でも、ナウシカ王蟲よろしく移動する都市「ウォーキング・シティ」などに見られる冗談の壮大さといい、コラージュのセンスといい、6人というメンバーの数といい、ビートルズになぞらえるよりも「建築界のモンティ・パイソン」と呼んだほうがよりしっくりくるかもしれない。