『ウラBUBKA』(おれは『ウラブ』と呼んでるぜ)は、きょう発売です。毎度ながら献本される前からそわそわしてしまい、つい近所の本屋へ立ち読みに行ってしまいました。
今号の『ウラブ』では、ぼくはまず巻頭の「ウラ通」という時事ネタを扱ったコーナーにて、科学万博つくば'85の裏ネタ集と、もう一本、毎日新聞が元日の誌面で初夢と称してぶち上げた「千葉国誕生」の記事をめぐってのネットでの反応などを紹介する一文を寄稿しています。茨城と千葉と、何だか東関東づいてますね(笑)。
前者はまあ、洋泉社の『科学万博クロニクル』に便乗した企画なのですが、やはり『ウラブ』ですから、オフィシャル的性格の強い同書ではとりあげられていない、科学万博の影の部分を当時の雑誌や新聞記事から集めてまとめてみました。これはもともと、茨城県警の警察官を父親に持つ某社の編集者氏から、科学万博関連であの時期には結構自殺者が出たという話を、かなり以前に聞いていたのを思い出して提案したもの。とはいえ、実際に調べてみるとあいまいな情報ばかりで、はっきりと自殺者が出たことを報じた記事は見つかりませんでした。まあ万博関連の倒産はかなり出てることは確かなんですけどね。そのほか、紙幅の都合から入りきらなかったネタもあるので、それらについてはいずれまたここで紹介できればなと。
で、後者はといえば、id:d-sakamata:20050130の内容の一部に、新たな情報を加えて『ウラブ』向け(?)に仕立て上げたものです。とりあえず千葉県全域を自給自足体制を目指す「構造改革特区」として国に認可させてしまえ、と強引にオチをつけたのですが、さて、どんなもんでしょうかねえ。
ところでこの記事を書くにあたって、ふと昨年7月に、千葉県の九十九里いわし博物館で爆発事故があったのを思い出して、あれは結局何が原因だったのだろうとちょっと調べてみました。どうやら警察の捜査の結果、燻煙殺虫剤に着火したところ、博物館の真下の地中から湧き出す天然ガスに引火し爆発を引き起こしたものだという最終判断が下されたようですね(参照)。「千葉国誕生」の記事にもあるように、千葉県は天然ガス生産量では全国2位にランクインしています*1。この事故は、そんな風土から発生してしまった悲劇ということになるでしょうか。それがいわし博物館という地元の民俗・風土を紹介する博物館で起こったというのも何だか皮肉ですが。