西武とフジテレビとニッポン放送と


堤義明が逮捕された日に、里谷多英が泥酔し警察に一時拘置されていたことが発覚するとは、長野五輪堤義明の尽力で招致されたこと*1を考えると何の因果だろうかと思ってしまう*2。堤逮捕を伝えるニュースでは、コクドによって開発された土地として軽井沢とともに北海道の富良野が紹介されていたが、富良野を全国に知らしめたもう一人の立役者・倉本聰堤義明麻布高校での同級生だという(ニュースでは両者が並んでいる様子を撮った映像も使われていた)。奇しくも現在フジテレビでは富良野を舞台にした倉本脚本のドラマ『優しい時間』が放映中。倉本はニッポン放送の元社員だし、里谷はフジテレビの社員。こうして見ると、いま噴出しているいろんな問題とつながってくるなあ(しかしきょうのYahoo!ニュース、記事と一緒に上のような写真を掲載するとは悪意に満ちていますねえ*3)。
コラムニストの小田嶋隆氏は、自身のブログで堤とともにユーミンを俎上に上げてプリンスホテル系のインチキくささを断罪していたが(http://takoashi.air-nifty.com/diary/2005/03/post_1.html)、こうなると80年代のユーミンという切り口から西武グループを論じることも十分可能なのではなかろうか。

*1:ちなみに長野でオリンピックを開催することはコクド創始者堤康次郎が死ぬまで夢見ていたことであった。ようするに堤義明はその父親の夢をJOC会長として見事実現したのである。

*2:そういえば長野五輪直後には、いまは亡き『噂の真相』の扉をお二人と思しき男女の肖像が飾ったこともあったっけ。

*3:その上、写真に付された《里谷多英長野五輪フリースタイルスキー女子モーグルで、金メダルを獲得した際、勢い余ってシャンパンを飲み、ドーピング疑惑を起こした=98年2月11日》というキャプションもふるっている。