仏語問題で訴訟、石原知事は「文句は仏政府へ」
「フランス語は数を勘定できず国際語として失格」などと発言した東京都の石原慎太郎知事に対し、フランス語学校の校長らが損害賠償訴訟を起こした問題で、石原知事は15日、記者会見で「フランス語の先生たちにはうっぷんがあるかもしれないが、仏政府に文句を言ったらいい」と述べ、発言を修正する考えがないことを明らかにした。
石原知事はフランス語について、「例えば91は『4つの20と11』と数える」と複雑さを紹介。「かつては外交官の公用語として幅を効かせたが、科学技術の討論の際には非常にやっかいなため、だんだん使われなくなった」と語った。
さらに、「私はフランスの言語にも文化にも愛着があり、尊敬している」として、「イギリスは12進法を10進法に統一した。中国も漢字を簡略化した。言葉は生きている。それが文化であり、そういう努力がなされないことが非常に残念」と述べた。
石原知事は昨年10月、企業関係者を集めた首都大学東京(今年4月に開校)の設立準備総会で問題の発言を行い、原告側は今月13日、1050万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて東京地裁に提訴している。
(読売新聞) - 7月16日1時51分更新http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000317-yom-soci