朝ドラで初めて愛知県が舞台に

主役に宮崎さんと藤山さん NHK来年のテレビ小説

 NHKは26日、来年度放送の連続テレビ小説2作を発表した。来年4月からのドラマは「純情きらり」でヒロインは女優宮崎あおいさん(19)、同10月からは「芋たこなんきん」で、ヒロインは藤山直美さん(46)に決まった。
 「純情きらり」は愛知県岡崎市を舞台に、ピアニストを夢見た女性が戦争で望みを絶たれ、みその蔵元を継いで明るく生きる姿を描く。原作は津島佑子さんの「火の山」で浅野妙子さん脚本。
 「芋たこなんきん」は大阪放送局制作。36歳の女性が開業医と結婚し、大家族の嫁ぎ先で巻き起こす笑い満載のホームドラマ。作家田辺聖子さんの半生がベースで、脚本は長川千佳子さん。
共同通信) - 7月26日17時45分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050726-00000161-kyodo-ent

上記記事にあるとおり、来年春から放映開始予定の連続テレビ小説は、主演が宮粼あおい、舞台は岡崎市に決まった模様。Wikipedia「NHK朝の連続テレビ小説」の項には、《2005年現在、三重県岐阜県はあるものの不思議なことに名古屋周辺を舞台にした作品実績がない。これは、名古屋周辺は、銀河テレビ小説→新銀河→よるドラで名古屋製作で作品が作られることが多かったからであろう。》との記述があるが、ついに愛知県を舞台にした朝ドラが登場するわけか。津島佑子原作というのも、なんだか渋い。あと、背景となる時代からいえば、『純情きらり』も『芋たこなんきん』も、朝ドラとしては久々に(去年の『てるてる家族』以来か)昭和ものということになるという点にも注目である。
ところで、朝ドラには、実在の人物をモデルにしても、主人公は著名人本人ではなくその家族というパターンが目立つ(たとえば、『マー姉ちゃん』では長谷川町子の姉が、『チョッちゃん』では黒柳徹子の母が、『あぐり』では吉行淳之介の母が、『てるてる家族』ではいしだあゆみの妹がそれぞれ主人公のモデルになっているというぐあいに)。例外は沢村貞子原作の『おていちゃん』と、主演の交替劇があった橋田壽賀子作の『春よ、来い』ぐらいか。こうした朝ドラのパターンからいえば、『芋たこなんきん』は田辺聖子の半生がベースになるということで、例外に属する。それにしたって、藤山直美田辺聖子役とはまた、ハマりすぎではなかろうか。