平成グレアム・ヤング(不謹慎)

例の毒殺未遂事件で捕まった伊豆の女子高生と、『ユリイカ』11月号の特集「文化系女子カタログ」(ISBN:4791701402)と、あと三並夏(あ、彼女も静岡だったな)の文藝賞授賞式でのあいさつ*1あたりをこじつけて、何か書けないかなとも思ったのだけれども、上手く書けそうもないのでやめておく。
伊豆の少女のブログでの一人称は「僕」だったみたいで(参照)、そこらへんにちょっと興味を抱かされる*2。あと、科学部ではなく、化学部がある学校ってのは案外珍しいんじゃないかと思ったり。

*1:そのあいさつは次のようなものだったとか。
「初めまして、三並夏です。このような緊張を味わえることをとても嬉しく思います。今回文藝賞をいただいた作品は、私の思春期のある一時期を終えた後、直ぐに書きました。それまでの自分がどうしてあんなしょうもないことをしたんだろうとか、しょうもない考えを持っていたんだろということを考えたときにとても恥ずかしかったので、その感覚が鮮明に残っているうちに小説として、自分の経験としてではなく、その感覚を書きたいと思って描いた作品でした。これからもそのようなショックや壁に何度もぶつかり、恥ずかしいと経験することもあるのかもしれませんが、そのような気持になるたびに今日の日を思い出したいと思います。今日のこの引き締まった気持はずっと忘れません。言葉の魅力を模索し、この素晴らしい賞に寄り添って生きていくことに相応しい人間になれるように、務めていきたいと思います。選考委員の先生方、編集部の方々、本当にありがとうございました。そして、皆さま、ありがとうございました」
以上、http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/200510/index.html連載第37回より引用。高橋源一郎が書いているように、本当に「堂々たるものだ」よなあ。

*2:そのほか、事件の経緯や背景を報道で見るかぎり、90年代以降のいわゆるアングラカルチャーの鬼っ子という印象をこの少女には感じる。