秀吉がいっぱい

今年のNHK大河ドラマ功名が辻』の出演者には、香川照之(『利家とまつ』2002年)、武田鉄矢(『徳川家康』1983年)、西田敏行(『おんな太閤記』1981年)と、やけに過去に大河で豊臣秀吉を演じた俳優が目立つ(カッコ内はそれぞれの秀吉役での出演作と放送年)。今回の秀吉役は柄本明だが、上にあげた俳優たちと柄本の共演シーンを見ると、思わず、どちらが秀吉だったっけ? と戸惑ってしまうほど(というのはさすがに言いすぎだけど)。あと、柄本明武田鉄矢とくれば、大河ファンの僕としてはどうしても『太平記』(1991年)を思い出さずにはいられない。あのドラマでの柄本の高師直、武田の楠木正成はいずれも印象深いものだった。
そのほかにも『功名が辻』には、津川雅彦佐久間良子(『おんな太閤記』でねねを演じたのはこの人だったな)、多岐川裕美、上川隆也筒井道隆など、過去に大河で主演や重要な役を演じた俳優が多数出演していて、若手の積極的起用が目立ったここ数年の大河ドラマのキャスティングとくらべると、かなり「手堅い」印象を受ける。