マラソン沿道の旗禁止へ

まあ、当然のなりゆきでしょう。僕も昨年、初めて東京国際女子マラソンの観戦のため国立競技場に行ったとき、旗はもらってもゴミになるので、なんとか回避しようと思ったのだけれども、結局受け取らされてしまいました。
そもそも、選手を応援するために大会を主催する新聞社の旗を振るというのがよくわからない。これだけメディアが多様化している時代に、沿道の人々に小旗を渡して自社を宣伝する(させる)というのはあまりに発想が古いし、それで新聞購読者が増えるのかといえば、ちょっと考えにくい。
新聞社などが自社の宣伝のために開催する、参加者も一部のエリートで占められたマラソン大会というのもそろそろ終わりでしょう。東京国際女子マラソンが今秋で終了することが決まり、東京都が主催し一般参加者が中心となった東京マラソンが盛り上がりを見せるというのは当然の流れだと思います。いわば企業のスポーツから、真に地域に根ざしたスポーツへの転換といったところでしょうか。こうした流れは、プロ野球などにも少しずつではありますが、着実にきざしが見えます。