『広告批評』休刊

きょうの東京は一日中雨が降っていて、けっこう冷えます。4月に入っても気温の変化が激しいせいか、川内康範、小川国夫、白髪一雄と著名人の訃報も相次いでますね。各氏に対し謹んで哀悼の意を表します。それにしても、白髪氏は生涯一貫してアクションペインティングというあのスタイルを貫いたところがすごいですね。前衛だけど、もはや名人芸の域に達していたというか。
あと、昨晩知ったんですけど、『広告批評』が一年後に休刊するそうで(同誌オフィシャルサイトでの「お知らせ」参照)。ようするに、広告を論じるタームというか言説のスタイルが変わってしまったということなんでしょう。まあ30年も続けばもう十分じゃないかという気もしますが、高校時代、熱心に古本屋で同誌のバックナンバーを集めたりしていた者としては、一抹のさびしさは感じます。休刊するまでに原稿を書かせてくれないかな、と思わないでもないです(笑)。
広告批評』といえば、先月亡くなった草森紳一氏もかなり寄稿されてますよね。いまだ単行本化されていない「「中国文化大革命」の大宣伝」をはじめ、単発でも篠山紀信やらマイケル・ジャクソンやら手塚治虫やらを対象に長い論考を発表していましたっけ。かつて同誌の版元であるマドラ出版からは『広告批評橋本治』(ISBN:9784835010076)という本が刊行されたことがありますが(橋本治はほかにも、イラストレーター時代の作品をまとめた画集など異色の著書をけっこうマドラから出してますね)、「広告批評草森紳一」とか出てもおかしくないと思うんですけどねー。どうでしょ?
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広告批評』については、昨年11月にメルマガ『ビジスタ』に寄稿した「“広告ブーム”の総仕上げとしての細川政権」でも、やや批判的にとりあげています。参考までに再度リンクを貼っておきます。

以上、ぼく自身のための広告でした。