「強いアメリカ」を志向していた五輪マスコット

ちょっと調べ物のためIOCの公式サイトを覗いてみたら、過去のオリンピックの記録映像がけっこう充実していてついついあれこれ見てしまう(オリンピック映像のアーカイブスは、home>Olympic Games>画面右上のMore videos から検索できます)。各大会の開会式での開会宣言――だいたい国家元首が行なうのが慣例となっているのだが――を見ていくだけでもけっこう面白い。ベルリン大会でのヒトラーの開会宣言の映像もちゃんと見られるし。カナダのモントリオール大会の開会式映像では、最初にチラッと女性の声による開会宣言が聞こえるだけなんだけど、誰だろうと思ったら、エリザベス女王か(カナダは英連邦だから国家元首は英国女王ということになるのだ)。
あと、ローマ・オリンピックで裸足で走るアベベの動く映像(しかもカラー。音声はついてないけど)なんて初めて見たなー。
オリンピックといえば、1984年のロサンゼルス・オリンピックのマスコットだったイーグルサムが、アメリカの国鳥であるハクトウワシと「アンクル・サム」を掛け合わせたものだということに、最近になってようやく気がついた。そう考えると、まさに時の米大統領レーガンが標榜した「強いアメリカ」を志向するマスコットだったわけだ。日本でいえば、ヤタガラスが日の丸おじさん(つか、日本における「アンクル・サム」的キャラって何だろう?)に擬人化されたようなものかしら。