私鉄本、真打登場か

うわー、交通新聞社からこんな本が出るんだ(Amazonの拙著『私鉄探検』のページの「あわせて買いたい」にあげられているのを見て知りました)。発売は6月26日だとか。
著者の森彰英氏は、同じく交通新聞社発行の『JRガゼット』というJRの情報誌で「大手私鉄事業の最前線」という連載を手がけていて、僕も『私鉄探検』執筆にあたってはおおいに参考にさせていただきました。今回の森氏の新刊はおそらくこの連載をふまえて、近年の私鉄の動向を多面的にとらえたものであろうということが、上記サイトの内容紹介を見ただけでもうかがえます。となれば、もちろん拙著と重なる部分も多々あることでしょう(とりわけ、「第5章 東京メトロが首都圏を動かす力、大検証」は、拙著の終章の主旨とかなり重なりそうです)。
そんなわけで、この本が出ることで拙著の詰めの甘さが指摘されたりしないか、個人的にはちょっと冷や冷やしていたりするのですが……(汗)。森氏の著書では、『「ディスカバー・ジャパン」の時代』(これも交通新聞社刊。ISBN:4330918072)という新書サイズの本が、団塊の世代を中心に高度成長期以後の日本人の旅の変遷をテーマにしたなかなかの好著だっただけに、半分期待と半分脅威を抱きながら、今回の新刊を待ちたいと思います。
ついでにいえば、拙著のタイトル案としては「私鉄のチカラ」というのも候補のひとつにあがっていたのだけれども、もしこれを選んでいたら、かなりややこしいことになったでしょうねえ。その点では、ホッとしました。