カエルの日

 正午すぎ、東京駅の「銀の鈴」で友人2人と待ち合わせて、丸の内OAZOにて昼食をとったのち、京葉線葛西臨海公園へ。電車が旧型だからなのか、運転中の音がやたらと大きい。ディズニーランドに行く電車がこんなおんぼろでいいのか。
 東京駅の京葉線の改札まで向かう途中、とある新聞社が北京五輪関連の写真を展示しているスペースがあったのだが、その片隅には日本人選手の金メダル獲得を報じる数日前の号外の束がかなりの量置かれていた。号外を出しておきながら、こんなに残っているとは。あらためて新聞の危機を感じる。
 初めて訪れた葛西臨海公園内にある葛西臨海水族園では、本館(下の写真は本館の入口)よりもやや離れた場所にある淡水生物館とその周辺の庭がよかった。館内に再現された(というか館に隣接する形で池が設けられ、その水中を館内から眺められるようになっている)イシガメなどの泳ぐ池を見て、思わず、「懐かしい!」と声を上げてしまう。郷里のあちこちにあった溜池を思い出したのだ。渓流を再現した(これも池と同様に館に隣接する形で設けられている)展示もよかった。今年は「国際カエル年」ということで、「TOKYO カエルさわぎ」という企画展も開催されており、アズマヒキガエルなど東京周辺に生息するカエルたちが展示されているのが目を惹いた。
 水族園で見たヒキガエルたちがやけに印象に残り、この日は友人らと別れたのち、帰りがけに入った書店で思わず『金沢城ヒキガエル』(奥野良之助著、平凡社ライブラリー)という本を衝動買いしてしまう。
葛西臨海水族園