投手の敵はチームメイトにあり!?

 北京五輪での野球日本代表の“惨敗”に対する、野村克也監督の「投手出身の監督は視野が狭い。星野が大投手かは別として、大投手に名監督はいない」という発言(くわしくはこの記事を参照)を読んでふと、その昔、草野進(その正体は蓮實重彦)だか渡部直己だかが、「マウンドに立つ投手の真の敵は同じグラウンドにいる8人の野手だ」というようなことを書いていたのを思い出した。
 野村監督の言うとおり、たしかに大投手で名監督という例はあまり思い浮かばない。あの400勝の金田でも名監督とはさすがに言いがたいだろう。
 ただ、野村監督の発言は、星野仙一氏が彼のあとでタイガースの監督になったというかつての経緯を考えれば、いくぶんか割り引いて受けとめる必要はあるのだろうけど。