北京五輪での敗北後、バッシングにさらされた星野仙一の言動を見ていて思ったのは、案外打たれ弱い人だったんだな、ということだ。
現夫人がらみで南海ホークス、さらには阪神タイガースを追われた野村克也にしろ、ダイエーホークス監督に就任したものの数年間は成績が低迷し、ファンから卵をぶつけられたりもした王貞治にしろ、それから、いったんはジャイアンツの監督を解任された長嶋茂雄にしろ(考えてみれば、原辰徳ってそのあたりでも長嶋の歩んだ道を模倣しているのだな)、やはり「名監督」には世間から叩かれるという通過儀礼を経ないとなれないものなのかもしれない。