榎本秋『10大戦国大名の実力』(ソフトバンク新書)

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10大戦国大名の実力 (SB新書)

10大戦国大名の実力 (SB新書)

 生まれ育った地域柄、私にとって戦国大名はけっこう身近な存在ではありますが(たとえば、うちの隣町は徳川家康の実母の生地だったり)、とりあげられているうち大名家*1のうち佐竹家はさすがによく知りませんでした。『解体新書』の挿絵を描いた小田野直武(平賀源内に西洋画法を学び、のち司馬江漢などを指導した)のパトロンだったというくだりを読んで、ああ、そういえば……と思い出した、という程度。
 これは私観ながら、昨今の歴史ブーム、戦国武将ブームには、【1】女性ファンがリード、【2】(【1】とも関連して)幅広い層をとりこんでいる、【3】マンガ、ゲームといったサブカルからビジネスや政治経済まで切り口が豊富、【4】対象が対象だけにブームの息が長い……といった特徴があるように思います。こうしてみると、鉄道ブームとも共通点は多いかも。
 余談ながら、本書を担当された上林さんは、私の最初の本を担当してくださったほか、昨年刊行された多根清史さんの『日本を変えた10大ゲーム機』の担当編集者でもあります。私も『10大×××』でなにか新しい企画を考えようかしら。

*1:本書でとりあげられているのは、伊達、佐竹、上杉、北条、武田、織田、斎藤、毛利、長宗我部、島津の10家。