御礼を伝える間もなく……野村正樹氏死去

 おととい(16日)友人から、『週刊ダイヤモンド』の3月5日号に掲載された作家・野村正樹氏による書評で、『新幹線と日本の半世紀』がとりあげられていると教えられて、遅ればせながらきのう名古屋の書店で買ってきた。
 当該記事は「列島を貫く新幹線に潜む ちょっぴり知的な謎を解く」と題して、中嶋茂夫氏の『山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?』(洋泉社)、梅原淳氏の『新幹線の科学』(ソフトバンククリエイティブ サイエンス・アイ新書)とともに拙著もかなり好意的にとりあげられていた。ぜひとも、このブログを通じて御礼を……と思っていたところ、中日新聞のサイトで野村氏の訃報を知って驚いた。オフィシャルサイトによれば、長らく闘病されていたという。
 100冊以上を数える野村氏の著書には小説以外にも、鉄道に関するものも多い。そのひとつ、『鉄道地図の謎から歴史を読む方法』(KAWADE夢新書)については、刊行当時、日経ビジネスオンラインの「新書レビュー」でとりあげさせてもらった(リンク)。ひょっとすると、くだんの『週刊ダイヤモンド』の記事が野村氏の絶筆だったのだろうか。そう考えると、何かを託されたような思いを抱く。あらためて故人に哀悼の意を表したい。

山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?

山手線と東海道新幹線では、どちらが儲かっているのか?

鉄道地図の謎から歴史を読む方法 (KAWADE夢新書)

鉄道地図の謎から歴史を読む方法 (KAWADE夢新書)