Culture Vulture

ライター・近藤正高のブログ

第12回文学フリマに出店します

 もはやあしたですが、6月12日に大田区産業プラザPiO(最寄駅は京急蒲田)で開催される第12回文学フリマに出店します。サークル名は当ブログと同じく「Culture Vulture」、配置はエ-24(小展示ホール)です。詳細は文フリのオフィシャルサイトをごらんください。

 ブースでは、新刊として私の個人誌『Re:Re:Re: 近藤正高雑文集』Vol.7を発売するほか、同誌バックナンバー、友人の主宰する同人誌『サブカル評論』なども販売いたします。
 新刊では、昨年末に上梓した拙著『新幹線と日本の半世紀』(交通新聞社新書)に収まりきらなかった文章を中心に、これまで各媒体に発表してきた鉄道関連の文章を再録しました。巻末には書き下ろしとして、拙著刊行後の新幹線をめぐる状況に言及した一文も載せています。参考までに、新刊の目次は以下のとおり。

『Re:Re:Re: 近藤正高雑文集』Vol.7(2011年6月12日発行)
特集「鉄道は何をつなげてきたか?」

★第一部 『新幹線と日本の半世紀』外伝
 【1】まぼろしの民間構想――「電鉄」としての新幹線
 【2】ういろうはなぜ名古屋名物となったのか――時間を商品化した新幹線
 コラム 処理能力を超えた新幹線システム 予測できない事故をどう防ぐか
 【3】高度成長の終焉と新幹線――『動脈列島』と『新幹線大爆破
 【4】「一九七五年の新幹線」を超えて
 【5】“国鉄離れ”のなかでのキャンペーン――「いい日 旅立ち」から「エキゾチック・ジャパン」へ
 【6】九州新幹線はなぜ“終点”から着工されたのか―列車名をめぐる悲喜こもごも
 【7】変貌を遂げた新幹線駅――駅から見る地方と東京
 【8】海外輸出と地域社会、そしてリニア――二〇〇七年の新幹線
 【9】たった“一行”で青森へ? 「はやて」出発式@東京駅レポート

★第二部 名古屋にオープン! 「リニア・鉄道館」へ行ってきた

★第三部 鉄道本の雑木林を歩く
 ●不自然な急カーブとどこまでも続く直線区間 そこには明治政府の思惑があった 書評――野村正樹『鉄道地図の謎から歴史を読む方法』
 ●海の向こうに、もうひとつの違う“鉄道大国”があった 書評――大内雅博『時刻表に見るスイスの鉄道』
 ●妻たちから見た鉄道マニアの生態、日本が世界に誇る“乗り換え・乗り継ぎのよさ”…バラエティに富んだ鉄道本の世界
 ●近藤正高が選んだ入門者にも読みやすい!? 鉄道本6冊
 ●それでも列車は走り出す マンガで描かれた鉄道と人間ドラマ 永松潔・高橋遠州『テツぼん』、中村明日美子鉄道少女漫画』etc…
 ●plus alpha 需要が見込めないにもかかわらず なぜ、日本各地に空港は増え続けたのか? 書評――森功血税空港』

★二〇一一年の新幹線 原発事故と九州新幹線全通と――編集後記にかえて

 今回の文フリでは自分のサークル以外にも、奇刊クリルタイ(配置はエ-02)の発行する「奇刊クリルタイ増刊『dorj(ドルジ)』Vol.2」にも、「幻の名古屋オリンピック」という論考を寄稿しております。かつて1988年の開催をめざして誘致活動が行なわれながらも、けっきょくソウルに敗れて幻に終わった名古屋オリンピックについて考察したものです。『Re:Re:Re:』ともどもチェックしていただければ幸いです。