「小松」と「大松」

小松政夫の本名は「松崎雅臣」。芸名の「小松」は、現場で同姓の松崎真(のちに『笑点』の座布団運びで有名になる)と一緒になることが多く、まぎらわしいということで、松崎真の「大松」と呼び分けたことに由来する。

似たような理由で芸名をつけた例では、コロッケが思い出される。コロッケの場合、働いていたパブにいた先輩の「ロッキーさん」に似ていたことから「小ロッキー」というあだ名がつき、それが転じたという。芸名ではないが、10代の頃の仲間に「ダイケン」「チューケン」がいたことからショーケンとあだ名されるようになった萩原健一も、この系統のネーミングといえる。

ちなみに小松政夫の「政夫」のほうは、師匠の植木等が、「小松」との組み合わせで一番縁起のいい画数ということで命名してくれたとか(植木の母が姓名判断に凝っていたらしい)。