トリビアの真偽は?

国鉄の「いい日旅立ち」キャンペーンが始まったのは、調べてみたところ、40年前のきょうらしい。キャンペーンソングに使われた山口百恵いい日旅立ち」のレコードリリースは、キャンペーン開始の約2週間前の1978年10月21日。

よく聞かれるトリビアで、「いい日旅立ち」というタイトルには、協賛企業の日本旅行(日旅)と日立製作所の名前が織り込まれているというのがあるが(Wikipediaにも書かれている)、同キャンペーンを手がけた当事者である電通のプロデューサー藤岡和賀夫はこれを否定している(こちらはWikipediaには書かれていない)。

この手のトリビアはほかにも結構ある。有名なところでは、最近IMAXリバイバル上映された『2001年宇宙の旅』に出てくる宇宙船の制御コンピュータ「HAL」の名前は、IBMの三文字をそれぞれABC順の一つ前にずらしたもの、というのがある。ただし、これについては先の藤岡と同様に、監督のスタンリー・キューブリックと共同脚本のアーサー・C・クラークがはっきりと否定している。だが、キューブリックとクラークはごまかしているだけだという見方もいまだ根強い。クラークの言うところの、HALは「Heuristically programmed ALgorithmic computer」の略だという説明がいかにも苦しいというのがその理由らしい。