関連年表(1881年〜1919年)

【1881(明治14)年】12月 日本初の私鉄・日本鉄道設立。半官半民の会社で、現在のJR東北本線などを建設した。
【1882年】6月 東京馬車鉄道が新橋〜日本橋間に馬車鉄道を開業。
【1885年】12月 日本で初めて純民間資本により設立された私鉄である阪堺鉄道(現・南海電気鉄道)の難波〜大和川間開業。
1886年】鉄道建設ブーム。私設鉄道の出願社数は本年度中に6社、以後4年間で37社にのぼる。
【1887年】5月 「私設鉄道条例」制定。
【1890年】5月 上野公園(東京)での第3回内国勧業博覧会で東京電灯が米国ブリル社から購入した電車を展示・運転する(日本最初の電車)。
【1892年】6月 「鉄道敷設法」公布。
【1894年】2月 京都電気鉄道(現・京都市交通局)設立。/6月 愛知馬車鉄道(現・名古屋鉄道)設立。1896年に名古屋電気鉄道と改称。12月 川越鉄道(1892年設立)の国分寺〜久米川間(現在の西武新宿線の一部)開業。
【1895年】1月 日本初の営業電車として京都電気鉄道の七条〜伏見間が開業。
【1898年】5月 名古屋電気鉄道、市内電車として笹島〜県庁前間を開業。
【1899年】1月 前年に設立された大師電気鉄道(現・京浜急行電鉄)の川崎〜大師(現・川崎大師)間開業。日本で初めて標準軌を採用するとともに、関東初の電車となる。大師電気鉄道は同年中に京浜電気鉄道と改称。/8月 東武鉄道(1897年設立)の北千住〜久喜間開業。
【1900年】3月 「私設鉄道法」「鉄道営業法」公布。/3月 小田原電気鉄道(1888年設立。現・箱根登山鉄道)が国府津〜湯本(現・箱根湯本)間の全線を電化。
【1902年】6月 京浜電鉄穴守線(現・京急空港線)の蒲田(現・京急蒲田)〜稲荷橋間開業。この年から2年間にわたって、関西鉄道(現・JR関西本線)と国鉄が名古屋〜大阪間でサービス競争を展開する。
1903年】8月 馬車鉄道だった東京電車鉄道が電化され、新橋〜品川間で電車の運転を開始。初の東京市内電車となる。
1903年】8月 甲武鉄道(現・JR中央線)の飯田町〜中野間で電車の運転開始。
【1905年】4月 瀬戸自動鉄道(のちの瀬戸電気鉄道。現・名鉄瀬戸線)の瀬戸(現・尾張瀬戸)〜矢田間開業。4月 阪神電気鉄道(1899年設立)の三宮〜出入橋間開業。
1906年】3月 「鉄道国有法」公布。この年から翌年にかけて、日本・甲武・関西・山陽など私鉄17社が国有となる。/9月 東京電車鉄道・東京市街鉄道・東京電気鉄道が合併、東京鉄道(現・東京都交通局)となる。
【1907年】4月 阪神、香櫨園遊園地を開設(1913年廃止)。このころ、京浜電鉄の技師・中川重雄(臨川)らの提案で、羽田グラウンド開設(1916年、洪水で流出)。
【1909年】9月 阪神、西宮停留場前に貸家30戸を完成、土地建物賃貸業をはじめる。
【1910年】3月 兵庫電気軌道(1907年設立。現・山陽電気鉄道)の兵庫〜須磨間が開業。/3月 箕面有馬電気軌道(1907年設立。現・阪急電鉄)の梅田〜宝塚間と石橋〜箕面間が開業。同時に沿線の池田室町に建設した120戸の分譲住宅を売り出す。/6月 京阪電気鉄道1906年設立)の天満橋〜五条間開業。
【1911年】6月 九州電気軌道(1908年設立。現・西日本鉄道)の軌道線である東本町〜大蔵川間開業。/11月 京成電気軌道(1909年設立。現・京成電鉄)の押上〜江戸川間と曲金(現・京成高砂)〜柴又間開業。
【1912(大正元)年】5月 武蔵野鉄道が設立され、池袋〜飯能間(現在の西武池袋線)が開業。同区間は1925年に電化される。このころ、京王電気軌道(1910年設立。現・京王電鉄)が路線開業を前に、東京市内から沿線へ墓地を誘致。地元では反対運動が起こる。
【1913年】2月 箕面有馬電気軌道が旅客誘致のため宝塚唱歌隊(現・宝塚歌劇団)を創設。宝塚新温泉(のちの宝塚ファミリーランド)での興行をはじめる。/4月 能勢電気軌道(現・能勢電鉄)設立、川西能勢口〜一の鳥居間が開業。/4月 京王の笹塚〜調布間開業。
【1914年】4月 大阪電気軌道(1910年設立。現・近畿日本鉄道)の上本町〜奈良間開業。
【1915年】5月 京王、新宿追分駅開業。8月 第1回全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の高校野球)、箕面有馬電気軌道が所有する豊中球場で開催。第2回まで同球場で開催されるが、第3回からは阪神所有の鳴尾球場での開催に。
【1918年】1月 渋沢栄一田園都市構想をもとに田園都市株式会社が設立される(現在の東京急行電鉄のルーツ)。/8月 生駒鋼索鉄道(現・近鉄生駒鋼索線)が生駒山の鳥居前〜宝山寺間に日本最初のケーブルカーを開業。
【1919年】4月 「地方鉄道法」公布。


※太字は本書ととくに関連する事項。