山本浩二が現役最後の年で、山田久志は清原に打たれるたび自らの野球人生が一年縮む思いを抱いていたころ、中日に移籍する前年の落合博満はやっぱりオレ流だった シャバダバ〜

NHKアーカイブス』で放映された「NHK特集 清原と桑田 〜18歳の大物ルーキー〜」(1986年)を見る。スーパールーキーともてはやされながらも、いま見ると二人ともちゃんと18歳の顔をしていたんだなーと妙な感心をしてしまう*1。ただ、桑田が成熟というか成長というか老成というか、自然にいまの風貌になっていったという印象を受けるのに対し、清原はほとんど改造に近いものを感じる。これはボディビルを始める前とあとでの三島由紀夫の変貌とちょっと似たものがあるかもしれない。そういえば番組中、「愛用のバットを記者が踏んでしまった時、清原は珍しく『何をするんですか!』と声を荒げた」というナレーションがあったのだけれども、いま同じようなことがあっても絶対に「珍しく」なんて報じられないよな。

*1:あれだけネクラだの旧人類だの言われていた桑田でも、当時は清原と同じく女性ファンに取り囲まれていたのだと知ってびっくりしてしまった。それにしても若いころの桑田は『ねじ式』の主人公によく似てますね。