サッカーでの勝利は国家の永久の栄光となりうるのか?

モーニング娘。の「女子かしまし物語」のカップリング「がんばれ 日本 サッカー ファイト!」を聴いていたら、「永久(とわ)の日本の 永久の栄光」といういささか大袈裟な歌詞が出てきて、うわ、これは新手の軍歌か!? と唖然とする。すでに自衛隊のポスター出演を経験しているモー娘。だけに、これはもはやシャレにならん事態ではないか。少なくとも5年前の「LOVEマシーン」の「日本の未来は…」という歌詞とは、あきらかに「日本」という語の用いられ方が「ネタからベタへ」変質しているだろう。
今回の表題作は、先日も書いたように(id:d-sakamata:20040705)「ドリフのズンドコ節」をモー娘。風に翻案したものだが、そもそも「ドリフのズンドコ節」がドリフターズによるかつての軍歌・国民歌謡を換骨奪胎する試みの一つだったということを考えると、そのカップリング曲においてモー娘。が半ばマジに軍歌をやっているのは皮肉と言うしかない。