太陽の季節外れの五輪哉

ソフトバンククリエイティブメルマガ「週刊ビジスタニュース」先週配信分に、「石原都知事がオリンピック招致にこだわる理由」と題する短い記事を寄稿しました。本日、ウェブ上にもアップされましたので、ご一読いただければと思います。
今回の原稿は、石原慎太郎東京都知事が旗振り役を務める2016年の東京オリンピック構想を、1964年の東京オリンピックと対比するような形で書いてほしいとの依頼から執筆したものです。さて、どういう切り口で書こうかと考えていたとき、ちょうどNHK総合の『特報首都圏』というローカル番組で、東京都が昨年末に発表した「10年後の東京」と題する、2016年のオリンピック構想に合わせた首都改造プランがとりあげられていて、しっかりメモをとりながら視聴しました(1月12日放送)。さらに、担当編集者のKさんから助言を受けて、石原慎太郎が1964年の東京オリンピック開催当時にどんな発言をしていたのか調べてみたら、これが思いのほか面白い。
そうやって材料をかき集めたはいいものの、指定された文字数では、あれもこれもと詰め込んでいるうちにすぐにオーバーしてしまいます。ここは思い切って、題材を絞り込もうということで、結局、石原慎太郎の64年当時の文章をネタ的に扱うという形に落ち着いたのでした。ま、お役所のプランを真面目に検討するよりかは、こっちのほうがずっと現在のオリンピック構想の何たるかがよくわかっていただけるのではないでしょうか。
それにしても、今回、慎ちゃんの過去の文章を漁ってみて、スポーツと国民の精神だの何だのを安易に結びつける人というのはやっぱり信用できねーなーと、あらためて思った次第です。
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偶然にも、今晩NHK総合にて放送予定の『その時歴史が動いた』でも東京オリンピックがテーマにとりあげられるようです。
というわけで、同番組の視聴とあわせて拙稿をお読みいただければ幸いです(笑)。
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上の写真は、東京オリンピック開幕の2日前(1964年10月8日)、日比谷通りを通過する聖火リレーの様子です(クリックすると拡大して見られます)。これは、私の友人のお母様が当時内幸町にあったNHKビルの前から撮ったものだそうで、先日たまたま提供してもらったのを、せっかくの機会なのでここに掲載させていただくことにしました。写真奥には、東京オリンピックのシンボルマークを掲げた日本勧業銀行本店(現みずほ銀行本店)の建物がうかがえます。