Culture Vulture

ライター・近藤正高のブログ

御無沙汰しております

先日のコミケ参加をもってめでたく『ZAMDA』編集長の任から解放された近藤です。コミケに出展した当サークルへ来てくださった皆さんには、心より御礼申し上げます。ほんッとーーーに、ありがとうございました!
さて、あれから一種の虚脱状態というか、ここ数ヶ月一日中パソコンに向き合う日々が続いたことへの反動なのか、ネットもほとんど見ない状態が続いています。そんなわけで、当分のあいだこの日記の更新も停滞が続くかと思いますが、どうぞご容赦を。まあ、それでもコミケ当日についてくわしく記したいとは思っているのですが。
ところで、全然話は変わりますけど、太田出版から『綿矢りさのしくみ』(ASIN:4872338782)という本が出るそうですね(ま、かなり以前より太田からそういう本が出るというのは噂には聞いていたのですが)。共著者である小谷野敦渡部直己という名前に「なぜこの人たちが……?」という疑問の声も一部では上がっているようですけれども、ぼく個人としては、吉本謙次さんという、おそらくまだほとんど知られていないであろう方の文章にちょっと期待しています。というのも、吉本さんは『SPIKE』という早稲田大学の同好会が出しているミニコミ誌の編集長の方なのですが*1、その公式サイトに彼は「綿矢りさ原理主義」なる記事を今年初めに掲載しているのですね。そのため、上記の本では、この記事をさらに膨らませたものが掲載されるのではないかと、ぼくは勝手ににらんでおります。
ただ、刊行の時期としてはどうなんでしょうかねえ。芥川賞受賞時の熱気はとっくに冷めてるし、かといって来年正月の『インストール』映画版の公開まではちょっとまだ早いぞって感じですしね。ま、とにかく、くわしくはまた現物を手に取ってからにでも。

*1:そういえば、「SPIKE」とは昨年の文学フリマでうちのサークルとたまたま隣り合わせになっていたのでした。