四ツ谷の書店にて、磯崎新・鈴木博之・石山修武監修『批評と理論』(INAX出版、ISBN:487275123X)、高松次郎『世界拡大計画』(水声社、ISBN:4891764902)を購入。
『批評と理論』は、磯崎・鈴木・石山らを中心に2000年末から一年にわたって建築学会で開催された連続シンポジウムをまとめたもの。日本の建築史を各時代の思想史や美術史、政治史なども参照しつつ検証していくというそのコンセプトは、近年の磯崎の著書である『建築における「日本的なもの」』(新潮社、ISBN:410458701X)や『空間の行間』(福田和也との共著。筑摩書房、ISBN:4480860665)にも通じるだろう。本書の第6章として収録されているこのシンポジウムの最終回「戦後/お祭り広場/岡本太郎」にはぼくも実際に足を運んだのだが(このシンポジウムが開かれたのはちょうど9・11の2週間後で、「建築の不可能性」みたいなものが生々しく感じられていた時期だった)、まさかそれがいまになって単行本化されるとは……と店頭で見つけて即購入を決めた。