副都心線開業によりふたたび歩み寄る「ふたつの西武」

ところで、上記インタビューのゲラをチェックしたあとにふと思ったことがひとつ。
それは、「西武池袋線副都心線が乗り入れるようになったのは、渋谷に西武百貨店があるからではないか。だとすれば、これは一時期(堤清二・義明の異母兄弟が各グループを率いていた時代)は対立を深めた鉄道と百貨店という、いわゆる『ふたつの西武』の歩み寄りのあらわれと見ることもできるかも……」ということでした(ふたつの西武の対立については、このあたりにくわしいです)。
西武池袋線はすでに10年前には東京メトロ(当時は営団地下鉄有楽町線とのあいだで相互乗り入れを開始しており、有楽町マリオンに入っている西武百貨店までは西武の電車で行けるようになっていたわけですが、今回副都心線の開業により西武池袋線が、池袋に次ぐ西武百貨店の拠点である渋谷へ乗り入れたことは、さらに大きなエポックのように思われます。
まあ、西武百貨店は現在そごうとともにミレニアムリテイリンググループに属し(しかも同グループは現在、セブン&アイ・ホールディングスの傘下にあります)、西武鉄道とは別グループを形成しているため、両者が元の鞘に収まることはおそらくないでしょうが、今後も上記のようなかたちで、「西武」という共通のブランドを生かすべくゆるやかな連携を続けていくことはまず間違いないのではないでしょうか。
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まったく関係ありませんが、副都心線にテーマ曲を設けるとすれば(開業前後の東京メトロのCMではスチャダラパーの曲*1が使われていましたが)、Berryz工房の「スッペシャル ジェネレ〜ション」がいいのではないか、と個人的に思っていたりします。その理由は、わかる人にはわかってもらえると思いますが(笑)。

*1:曲名は「Good Old Future」。http://natalie.mu/news/show/id/7583