頭を越された世代?

朝青龍が全勝優勝。今場所綱とりがかかっていた栃東は10日目(20日)にして3敗を喫し、あっさりと綱を逃した。いつだったかぼくは、自分と同じ1976年生まれの力士たちについて、《調子のいい時は優勝まで行くんだけど、いざ綱取りがかかるとプレッシャーのせいかとたんに弱くなる彼らを見てると、それが自分らの年代を象徴しているように思えてちと痛くなる》などといったことを書いたが(id:d-sakamata:20031206)、またしても今回も同様の結果になってしまったわけだ。
思えば今月は、80年代生まれの芥川賞作家が二人誕生し、さらに80年生まれの横綱が久々の連勝優勝を果たして、新世代の台頭を強く人々に印象づけた観がある。ここにぼくはつい、自分たちの世代(おおざっぱにいえば70年代後半生まれのポスト第二次ベビーブーム世代ということになるだろうか)を飛び越えて今後も様々なジャンルで新世代が台頭してくるのではないかと、そんな漠然とした焦りみたいなものを感じてしまう。そういえば政界では、いつの間にやらすっかり昭和10年代以降生まれの政治家がイニシアティブを握り、昭和一桁世代は結局一人の総理しか輩出しなかったわけだが(その唯一の例が、竹下・宮沢両政権のあいだに中継ぎ的な役割を担わされた海部俊樹だというのも何か象徴的である)、ひょっとしたらぼくらの世代もそういうふうになるのかもしれない。ま、単なる被害妄想にすぎないかもしれないが。そんなことを言ってる暇があったら、坦々と自分の仕事を進めろよという話である。いや、まったく。