『ウラBUBKA』記事のウラ側

id:kanoseさんがはてなのほうで、ぼくが昨年末に書いた「『電車男』は寅さんの夢を見るか」(id:d-sakamata:20041223)を紹介してくださったおかげで、この数日でうちのページがあちこちのサイトからリンクされてアクセス数が急増した。実を言えば、あそこに書いた内容を何とか『ウラBUBKA』(以下『ウラブ』と略)での「電車男」のメディア展開についての記事にも反映させたかったんだけど、ほかに書くべき情報が多すぎて結局盛り込められなかったのが残念。その上文字数がオーバーしてしまって、最終的に編集者に文字数調整を任せたところ、文末の「これだけ多くのメディアで取り上げられるのも、『電車男』がいかに普遍性を持った物語であるかということの証しではないか」といった主旨の一文が、「『電車男』が純粋に優れた作品であることが、多くのメディアに取り上げられる理由なのだろう」というふうに変わっていて、さすがに参ってしまった。「普遍性を持った物語」と「純粋に優れた作品」とじゃ、全然意味が違うでしょーが。ま、このことはすでに担当編集者氏には伝えて(その時送ったメールで、生まれて初めて「遺憾」なんて言葉を使ったよ)和解済みなんですが。そもそも元はといえば、文字数を指定通りに合わせなかった自分も悪いんだし(笑)。
それはともかく、今号の『ウラブ』については、はてなやぼくの周辺では結構評判がいいようだ(一昨日など、勤務中のはずの友人のN氏から、いきなり巻頭にぼくの名前が出てて驚いたという電話がかかってきた)。
中でも、id:urouro360さんの《自分個人のウラBUBUKA消費スタイルは、3ヶ月くらいかけて、主に寝床でだらっだら読み返すというものなので、カタログ化してあるところとかちょうどいい。今買ってる雑誌中では、もっともだらだら消費に耐える。耐久性が高いとお得だ》という感想(id:urouro360:20050126)には、なるほどと納得させられた。あんまり雑誌を最初から最後まで読み通す人というのはいないと思うのだが(かく言うぼくもそうだし)、『ウラブ』に限ってはぼくの友人の中でも最後まで通読するという人が多い。たしかに、雑誌の構成が特集主義なのでだらだらと読むのに適しているというのはあるのだろう。記事のほうも、空白恐怖症っぽい傾向がある『Quick Japan』やかつての『GON!』ほど細分化されてないし、ほどよくツマミ食いできる量だと思う。何より、あのサイズは携帯しやすく、表4の出会い系の広告にさえ目をつぶれば、布団の中や電車などで読むのにはもってこいではないだろうか。
そんなわけなので、id:zaikabouさん、出張に出かける電車の中で読んでもまったく問題ないですよ!……って、ほんとに問題ないのか?