大阪万博鉄鋼館の音源復刻

高橋悠治、小澤征爾、若杉弘他『スペース・シアター』
自然体さんの2月3日付の日記には、《タワレコ限定で「スペース・シアターEXPO`70 鉄鋼館の記録」なんていう鉄鋼館の音源がちょっと前に復刻されてたらしい。電子音楽 in Japanの付録CDに収録されてたような音源とはまた違うのかな》とありますが、あれっ、アスペクトから出た『電子音楽 in Japan』(ISBN:4757208715)にはたしかにCDがついてましたけど、それに鉄鋼館関連の音源って入ってましたっけ? これとは別に、2000年にアメリカで出た『the early gurus of electronic music:1948-1980』という3枚組のCD(ASIN:B00004T0FZ)には、鉄鋼館のためにクセナキスが手がけた「Hibiki-Hana-Ma」という楽曲が収められているんですが……。
ちなみに鉄鋼館は、エキスポタワーの取り壊されたいまとなっては、太陽の塔を除けば大阪万博の会場跡地に残る唯一のパビリオンだったはず(中には入れないけど)*1
それにしてもタイムスリップグリコといい、万博関連本(これとかこれとかこれとか)といい、愛知万博開催に合わせて過去の(そう、あくまでも過去の)万博を消費し尽くそうという動きがピークに達しつつありますな。肝心の愛知万博が不入りでも、これはこれでちょっとくらいは景気を刺激するかも。
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と、この話題以外にも、おととい有楽町のニッポン放送まで相武紗季主演のショートフィルムを観に行った話や*2、先日書いた「国内独立国」に関してリファ返しも兼ねての続編など、まだまだ書きたいことはあるんだけど、とりあえず仕事が立て込んでいるので、いまはこのへんで……。

*1:大阪万博電子音楽の関連でいえば、谷口千吉監督の記録映画『日本万国博』に、万博の開会式のラストで名誉総裁の皇太子(今上天皇)がスイッチを押すと、電子音とともに会場に設置された噴水から水が噴き上がるというシーンがあって、これが妙にキッチュで笑えます。映画自体は三時間近くある冗長なものだけれども、このシーンを多くの人に観てもらうためだけでもソフト化する価値はあると思う。

*2:うわ、そう書いた矢先に相武さんがミスドのCMでアコギ弾いてたよ〜(しかも今回はタカ&トシはいなくて一人だけの出演)。これについてはまだミスドのHPにも出てない模様。今月6日までの全品105円キャンペーンのCMなので期間限定かも。