Culture Vulture

ライター・近藤正高のブログ

中部国際空港開港

午後にNHKでの生中継を見たかぎりでは、新空港はやけにこじんまりしてるなという印象を受ける。たとえば、中継では、新空港では国際線から国内線への乗り換えもスムーズにできるということがしきりにアピールされていたが、テレビに映されたその光景は、どこか鉄道の駅でのホーム間の移動を彷彿させた。そういえば、この空港は、地元の名物が買い食いできる店舗や大浴場などを構内に設けて空港の利用者以外の集客を目指し、そこで出た利益を運営資金にまわすといった方式がとられているという。これなど、鉄道における駅ビルとまったく同じ発想ではないか。
日本人にとって空港という場所は、駅とくらべるといまいちなじみの薄い場所ではあるが(もちろんそういった感覚には地域差があるのだろうけど、少なくとも名古屋圏の人間にとって空港はまだ特別な場所だという意識が根強いように思う*1)、果たして中部国際空港の開港はそれを打破する契機となるのか、それとも一過性のブームに終わるのか……?

*1:名古屋空港時代は、たしか羽田・名古屋間は幹線航空路ではなかったはずだが、中部国際空港が開港してもそれは変わらないのだろうか?