お詫びと訂正

『ウラBUBKA』1月号で『封印作品の謎』をとりあげた書評を、ぼくは以下のように結びました。

著者にはぜひこの手の新たな圧力について、例えば綾瀬の女子高生殺人事件を扱い、ネット上での強い抗議運動により上映中止に追い込まれた映画『コンクリート』などを題材に、さらに深く検証する続編を書いてもらいたいところである。

これについて、同書の著者である安藤健二氏から、『コンクリート』は封印作品ではない、との指摘を受けました(http://d.hatena.ne.jp/m4n4/20041128)。安藤氏の日記でリンクされている関連記事によれば、たしかに『コンクリート』の公開直前には劇場(銀座シネパトス)側などに多くの抗議があり、それを受けて一旦は上映が中止されたものの、その後劇場を渋谷のアップリンク・ファクトリーに変えて今年の7月に上映されたようです。しかも現在にいたっては、オフィシャルサイトを通じてDVDの通信販売まで行なわれているので、安藤氏の指摘どおり、この映画は「封印作品」ではなかったのでした。

参照:
http://www.bekkoame.ne.jp/~hkanno/concrete.joueimondai.htm
http://movie.maeda-y.com/movie/00316.htm
http://www.geocities.jp/adachi_crime/concrete.htm

今回の書評で、『コンクリート』を封印作品の一例にあげてしまったのは、ひとえに書評を書くにあたってきちんと下調べをしなかったぼくの怠慢によるものです。ここにお詫びして訂正いたします。そして、指摘をいただいた安藤氏には深く感謝申し上げる次第です。
それにしてもこんなミスをするなんて、本当に恥ずかしい……。二度とこういうことがないよう、猛省します。