仕事をください(切実)

ところで最近『ウラブ』の話を書かない日がないくらい、この日記では『ウラブ』についてしか書いていないわけですが……あの、別にぼく、『ウラブ』の専属ライターじゃありませんから。他誌からも原稿のご依頼があれば応じますので、出版関係者の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします!!

【きょうの格言】
恋に二股は許されないが、仕事は何股かけてもかけすぎるということはない
 ―ドイツのヅェーデンベルク地方に伝わる諺*1

*1:なお、この地方の結婚式で既婚の男性たちによって歌われる民謡には、この諺とよく似たフレーズが出てくる。ただしこの民謡は、出だしの「結婚に二股は許されないが、仕事は何股かけてもかけすぎるということはない」というところまではくだんの諺とほぼ同じだが、このあと「でもどんなに頑張ったところで/男は真ん中の足を入れても二股にすぎない/ならばむやみやたらに仕事を広げるよりは/女房を抱いて喜ばせ ホイ」(抄訳)と、先のフレーズを全否定するような歌詞が続く点で大きく異なる。ようするにこれは春歌なのだ。この歌は古来より同地方に伝わるものだが、ナチス政権下では反アーリア的として歌うことが禁じられた。そのほか、この歌については折鹿逸平『カラーワイド版 続々世界の春歌・猥歌』(子安書房、ISBN:7598567798)にくわしい。……って、誰か止めろ。